TBS系列で毎週日曜21時に放送されている「日曜劇場」は、1956年12月に放送を開始した日本最長寿のドラマ枠です。NHKを含む全てのドラマ枠の中で最も長い歴史を誇り、唯一1950年代から継続している番組枠として、60年以上にわたり日本のお茶の間に感動とエンターテイメントを提供してきました。
1993年からは連続ドラマ枠として生まれ変わり、『ビューティフルライフ』『半沢直樹』『JIN-仁-』など、数々の社会現象を巻き起こす名作を生み出しています。本記事では、2026年現在までの歴代日曜劇場ドラマの中から、特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
日曜劇場歴代ドラマおすすめランキングTOP10
1位:半沢直樹(2013年・2020年)
歴代日曜劇場で最も高い視聴率を記録した伝説的作品です。2013年放送のシーズン1は平均視聴率28.7%、最終回は42.2%という驚異的な数字を記録。2020年のシーズン2も平均視聴率22.0%を獲得し、社会現象を巻き起こしました。
堺雅人演じる東京中央銀行の銀行員・半沢直樹が、理不尽な仕打ちに対して「倍返し」で立ち向かう痛快なストーリー。池井戸潤の小説が原作で、企業内の権力闘争や不正を描きながら、正義を貫く主人公の姿が多くの視聴者の心を掴みました。
「やられたらやり返す、倍返しだ!」「倍返し」「土下座」など、数々の流行語を生み出し、2013年の新語・流行語大賞では「倍返し」と「じぇじぇじぇ」が年間大賞に選ばれました。
2位:ビューティフルライフ(2000年)
2000年放送の本作は、平均視聴率32.3%、最高視聴率41.3%を記録した不朽の名作です。木村拓哉演じるカリスマ美容師・沖島柊二と、常盤貴子演じる車いすの図書館司書・杏子の純愛を描いた恋愛ドラマ。
カリスマ美容師ブームを巻き起こし、放送後は美容師に憧れる若者が急増しました。純粋で切ないラブストーリーと、障害を乗り越えて愛を貫く2人の姿が多くの視聴者の涙を誘いました。
主題歌はB’zの「今夜月の見える丘に」で、ドラマと共に大ヒット。木村拓哉の日曜劇場主演作の中でも最高傑作との呼び声が高い作品です。
3位:JIN-仁-(2009年・2011年)
村上もとかの漫画を原作とした医療ドラマ。現代の脳外科医・南方仁(大沢たかお)が幕末にタイムスリップし、現代医療の知識を駆使して人々を救うストーリー。
2009年のシーズン1は平均視聴率19.4%、2011年のシーズン2「完結編」は平均視聴率26.1%、最終回は26.1%を記録しました。歴史ドラマと医療ドラマ、そして恋愛要素が絶妙に融合した傑作です。
綾瀬はるか演じる橘咲や、中谷美紀演じる野風との切ない恋愛模様、坂本龍馬(内野聖陽)との友情など、見どころ満載。医療監修も徹底され、幕末の医療事情をリアルに描いた点も高く評価されています。
4位:VIVANT(2023年)
2023年放送の本作は、堺雅人主演のオリジナルストーリー。平均視聴率17.3%を記録し、配信サービスU-NEXTの国内ドラマ歴代初週視聴ランキングで1位を獲得しました。
通常のドラマの3倍のコストをかけ、2カ月半にわたりモンゴルでロケを敢行。公安、自衛隊、警察が総力を挙げてテロ組織「テント」を追うスパイアクション大作として話題を集めました。
阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司など豪華キャスト陣が集結。『半沢直樹』の福澤克雄監督が手がけ、放送前から映画化が検討されるなど、注目度の高い作品となりました。
5位:GOOD LUCK!!(2003年)
2003年放送の本作は、平均視聴率30.6%、最終回の瞬間最高視聴率41.6%を記録した大ヒット作。木村拓哉がANA(全日本空輸)全面協力のもと、旅客機パイロットを演じました。
副操縦士から機長を目指す新海元(木村拓哉)と、整備士の香田雪乃(柴咲コウ)を中心に、恋愛や仕事に悩みながらも成長する人々を描く青春ドラマ。堤真一、黒木瞳、竹中直人、いかりや長介など豪華キャストが共演しました。
放送終了後、ANAをはじめとする航空業界への就職希望者が急増するなど、社会現象を巻き起こしました。
6位:下町ロケット(2015年・2018年)
池井戸潤原作の小説をドラマ化。阿部寛演じる中小企業の社長・佃航平が、大企業に立ち向かいながらロケットエンジン開発の夢を追うストーリー。
2015年のシーズン1は平均視聴率17.5%、2018年のシーズン2は平均視聴率13.4%を記録。中小企業の技術力と情熱、仲間との絆を描いた感動作として高い評価を得ました。
「誇りを持って仕事をする」というメッセージが多くのビジネスパーソンの心を打ち、日本のものづくりへの誇りを再認識させる作品となりました。
7位:グランメゾン東京(2019年)
木村拓哉演じる天才シェフ・尾花夏樹が、三ツ星レストランを目指す本格料理ドラマ。平均視聴率14.4%を記録しました。
パリで挫折した尾花が、鈴木京香演じる早見倫子らと共に東京で新たなレストランを立ち上げ、ミシュラン三ツ星獲得を目指します。料理へのこだわり、チームワーク、そして料理に対する情熱が描かれた作品です。
2024年には映画化もされ、さらなる人気を博しました。木村拓哉の「美味しいものを食べた時に天を仰ぐくせ」が話題となり、料理シーンの美しさも高く評価されています。
8位:陸王(2017年)
池井戸潤原作、役所広司主演で足袋製造会社がランニングシューズ開発に挑戦するストーリー。平均視聴率14.7%を記録しました。
老舗足袋業者「こはぜ屋」の社長・宮沢紘一(役所広司)が、会社存続をかけてランニングシューズ「陸王」の開発に挑みます。竹内涼真、山崎賢人など若手俳優も出演し、世代を超えて支持されました。
中小企業の挑戦と、諦めない心を描いた感動作。ラストシーンでは多くの視聴者が涙しました。
9位:華麗なる一族(2007年)
山崎豊子の同名小説を原作とした大作ドラマ。TBS開局55周年記念番組として制作され、平均視聴率23.9%、最高視聴率30.4%を記録しました。
木村拓哉演じる万俵鉄平が、銀行頭取の父・大介(北大路欣也)との確執に苦しみながら、鉄鋼業で新技術開発に挑む姿を描きます。家族の愛憎、企業間の争い、高度経済成長期の日本を舞台にした重厚なドラマです。
原田美枝子、鈴木京香、相武紗季、山本耕史など豪華キャスト陣が集結。日曜劇場の真骨頂とも言える社会派大作として、高い評価を得ています。
10位:99.9-刑事専門弁護士-(2016年・2018年)
松本潤主演の法廷ドラマ。2016年のシーズン1は平均視聴率14.5%、2018年のシーズン2は平均視聴率15.2%を記録しました。
深山大翔(松本潤)演じる型破りな弁護士が、有罪率99.9%と言われる日本の刑事裁判で、残り0.1%の可能性を信じて無罪を勝ち取るために奔走します。
香川照之、木村文乃、青木崇高など個性的なキャラクターが集結。法廷シーンの緊張感とコメディ要素のバランスが絶妙で、幅広い層から支持を集めました。
高視聴率を記録した名作ドラマ
カミさんの悪口2(1997年)
1997年放送の本作は、平均視聴率32.3%を記録し、歴代2位タイの高視聴率を獲得。田村正和と篠ひろ子演じる熟年夫婦の日常をコメディタッチで描いた作品です。
同じ会社に勤める中年トリオ(田村正和、橋爪功、角野卓造)が妻の悪口を言い合い、負けじと応戦する妻たちとの会話がテンポ良く繰り広げられます。家族団らんの時間に笑いを提供した名作です。
オレンジデイズ(2004年)
妻夫木聡と柴咲コウ主演の青春恋愛ドラマ。病気で耳が聴こえなくなった女子大生・萩尾沙絵(柴咲コウ)と、彼女を支える仲間たちの物語です。
「こんな大学生活を送ってみたい」と思わせるキラキラとした青春模様と、切ない恋愛が描かれています。成宮寛貴、白石美帆なども出演し、若者を中心に絶大な支持を集めました。
ブラックペアン(2018年)
二宮和也が日曜劇場初主演を務めた医療ドラマ。海堂尊の小説が原作で、手術成功率100%の天才外科医・渡海征司郎を演じました。
傲慢な性格で「手術室の悪魔」と呼ばれる渡海が、最新医療機器導入の裏に隠された陰謀を暴いていきます。医療現場の問題点を鋭く描き、緊迫した手術シーンが見どころです。
感動作・泣けるドラマ
この世界の片隅に(2018年)
こうの史代の漫画を原作とした戦争ドラマ。松本穂香、松坂桃李主演で、太平洋戦争下の広島・呉を舞台に、すずと周作の夫婦の日常を描きました。
戦時中の厳しい生活の中でも、たくましく前向きに生きる人々の姿が感動を呼びました。最終回のコスモスが広がるシーンは、涙腺崩壊必至との声が多数上がっています。
いま、会いにゆきます(2005年)
ミムラと成宮寛貴主演の純愛ドラマ。市川拓司の小説が原作で、死んだ妻が約束通り雨の季節に戻ってくるというファンタジックなラブストーリー。
夫と息子の前に現れた妻は記憶を失っていましたが、再び家族として過ごす日々の中で、少しずつ絆を取り戻していきます。涙なしには観られない感動作として高い評価を得ました。
ごめん、愛してる(2017年)
長瀬智也主演の純愛ドラマ。韓国ドラマのリメイク作品で、余命わずかな主人公と母、そして初恋の人との切ない物語が描かれます。
長瀬智也の繊細な演技と、吉岡里帆との純愛が多くの視聴者の涙を誘いました。最終回は感動的で、SNSでも大きな話題となりました。
池井戸潤原作の人気シリーズ
ノーサイド・ゲーム(2019年)
池井戸潤原作で、大泉洋主演のラグビードラマ。潰れかけのラグビーチーム「アストロズ」のゼネラルマネージャーに就任した君嶋隼人が、チーム再生に挑みます。
スポーツドラマでありながら、企業内の権力闘争も描かれ、『半沢直樹』『下町ロケット』に続く池井戸潤ワールドが展開。ラグビーワールドカップ2019日本大会とのタイアップも話題となりました。
ルーズベルトゲーム(2014年)
唐沢寿明主演で、経営危機に陥った精密機器メーカーの社長が、企業野球部を守るために奮闘するストーリー。
「ルーズベルトゲーム」とは野球における8対7の試合を指し、どちらが勝つか分からない緊迫した展開が繰り広げられます。企業スポーツの在り方を問う社会派ドラマとして注目されました。
最新作・注目のドラマ
アンチヒーロー(2024年)
長谷川博己演じる”殺人犯をも無罪にしてしまう”アンチな弁護士が主人公の逆転パラドックスエンターテインメント。
「正義とは何か?」を問いかける法廷ドラマで、どんでん返しのある展開に引き込まれます。SNSでは考察が盛り上がり、2024年の話題作となりました。
アトムの童(2022年)
山崎賢人がTBS連続ドラマ初主演を務めた作品。倒産危機の老舗玩具メーカーと組んで、ゲーム業界の大資本企業に立ち向かうゲームプログラマーの成長物語です。
IT業界の現実と、ゲーム開発への情熱が描かれています。松坂桃李、オダギリジョーなど豪華キャスト陣が脇を固めました。
オールドルーキー(2022年)
綾野剛主演で、サッカー選手から転身した37歳の新人サラリーマンの奮闘を描いた作品。日曜劇場史上最速の6月下旬開始となりました。
年齢や経験に関係なく、新しい挑戦をする勇気を与えてくれるドラマ。サッカー経験者ならではの視点と、ビジネスマンとしての成長が描かれています。
日曜劇場の特徴と魅力
社会派ドラマの傑作群
日曜劇場の最大の特徴は、企業や社会の闇、人間関係の機微を描いた重厚な社会派ドラマが多いことです。『半沢直樹』『下町ロケット』『華麗なる一族』など、見応えのある作品が多数生み出されています。
原作付き作品の宝庫
池井戸潤、山崎豊子、松本清張など、人気小説や漫画を原作とした作品が多いのも特徴です。原作ファンも納得の高いクオリティで映像化され、原作を超える評価を得る作品も少なくありません。
豪華キャスト陣
木村拓哉、堺雅人、阿部寛など、日本を代表する俳優陣が主演を務め、脇を固めるキャストも豪華。SMAPは5人で主演を19回務めるなど、日曜劇場はキムタクをはじめとするトップ俳優の登竜門となっています。
高視聴率の連発
若者のテレビ離れが進む中でも、日曜劇場は他の民放ドラマと比較して視聴率が高く、名作が続々と誕生しています。家族団らんの時間帯に放送されることで、幅広い世代から支持を集めています。
まとめ
日曜劇場は1956年から70年近い歴史を持つ日本最長寿のドラマ枠として、『半沢直樹』『ビューティフルライフ』『JIN-仁-』など数々の名作を生み出してきました。社会派ドラマから純愛ストーリー、医療ドラマ、法廷ドラマまで多彩なジャンルで視聴者を魅了し、高視聴率を連発。池井戸潤原作作品や豪華キャスト陣による重厚なストーリーで、日本のドラマ界をリードし続けています。

