1980年に第1作『のび太の恐竜』が公開されて以来、ドラえもん映画は春休みの定番として、世代を超えて愛され続けています。2026年現在、シリーズ累計観客動員数は1億3000万人を突破し、毎年新作が公開される国民的アニメ映画として確固たる地位を築いています。
ドラえもん映画の魅力は、テレビシリーズにはない壮大なスケールの冒険、感動的なストーリー、そして「ドラ泣き」と呼ばれる涙なしには観られない名シーンの数々です。本記事では、歴代ドラえもん映画の中から特におすすめの作品をランキング形式でご紹介します。
ドラえもん映画おすすめランキングTOP10
1位:のび太の宝島(2018年)
2018年公開の第38作目は、歴代最高興行収入53.7億円を記録した大ヒット作品です。監督に今井一暁、脚本に川村元気、主題歌に星野源の「ドラえもん」を起用し、話題を集めました。
のび太がドラえもんのひみつ道具「宝探し地図」を使って宝島を探すところから物語は始まります。太平洋上に突然現れた新しい島に向かったのび太たちは、海賊に襲われ、しずかがさらわれてしまいます。
海賊船から逃げ出した少年フロックと出会い、宝島の重要な秘密を知ることになります。絵柄が2000年代のドラえもん映画に近く、当時子供だった大人たちにも刺さる作品として高い評価を得ました。
2位:のび太の月面探査記(2019年)
2019年公開の第39作目は、興行収入50.2億円を記録し、歴代2位の大ヒットとなりました。脚本を辻村深月が担当し、大人も楽しめる凝ったストーリーが評判となりました。
月面探査機が捉えた白い影を「月のウサギだ!」と主張したのび太は、ドラえもんのひみつ道具「異説クラブメンバーズバッジ」を使って月の裏側にウサギ王国を作ります。
転校してきた不思議な少年ルカと一緒にウサギ王国に行くと、エスパルという不思議な力を持った子供たちと出会います。しかし謎の宇宙船が現れ、エスパルたちが捕らえられてしまいます。一部のファンからは歴代最高傑作との声も上がる名作です。
3位:STAND BY ME ドラえもん(2014年)
3DCGで制作された劇場版で、興行収入83.8億円という驚異的な記録を樹立しました。秦基博の主題歌「ひまわりの約束」も社会現象を巻き起こす大ヒットとなりました。
のび太の悲惨な未来を変えるため、22世紀からやってきたドラえもん。最初は乗り気ではありませんでしたが、セワシに「成し遂げプログラム」をセットされ、のび太を幸せにしない限り22世紀に戻れなくなります。
のび太とドラえもんの出会いから絆が深まっていく過程を丁寧に描き、大人も子供も涙する感動作として高い評価を得ています。
4位:のび太の恐竜2006(2006年)
記念すべき第1作をリメイクした第26作目で、興行収入32.8億円を記録。スキマスイッチの主題歌「ボクノート」は第48回日本レコード大賞金賞を受賞しました。
のび太が恐竜の卵の化石を発見し、ドラえもんのひみつ道具でフタバスズキリュウの赤ちゃん「ピー助」を孵化させます。愛情深く育てられたピー助は成長していきますが、本当の故郷に返すことを決意します。
タイムマシンで白亜紀に向かう途中、謎の男に襲撃されるという展開。現代の技術でリメイクされた映像と感動的なストーリーで、新旧ファンから高い評価を得ました。
5位:のび太のひみつ道具博物館(2013年)
2013年公開の第33作目は、興行収入39.8億円を記録。ドラえもんの鈴を盗まれるという衝撃的な展開から始まります。
怪盗DXに鈴を盗まれたドラえもんは、「シャーロック・ホームズセット」で調査を開始。未来の「ひみつ道具博物館」に手がかりがあると知り、のび太と一緒に博物館を訪れます。
博物館では次々と事件が発生し、怪盗DXの正体とその目的を追う推理要素が盛り込まれた異色作。ひみつ道具の謎が明かされ、ドラえもんファンにはたまらない内容となっています。
6位:のび太の新恐竜(2020年)
2020年公開の第40作目は、興行収入33.5億円を記録。1980年の第1作から40年という節目の年に、新たな恐竜の物語が描かれました。
のび太が恐竜博の化石発掘体験で見つけた化石から、双子の新種恐竜キューとミューが誕生します。のび太に似て頼りないキューと、おてんばなミュー。個性の違いに苦労しながらも愛情たっぷりに育てます。
キューとミューを6600万年前に返す旅に出たのび太たち。のび太とキューの成長物語が感動を呼び、「号泣必至」との評判が広がった名作です。
7位:のび太の南極カチコチ大冒険(2017年)
2017年公開の第37作目は、興行収入44.3億円を記録。南極を舞台にした壮大な冒険が描かれます。
巨大な氷山に遊園地を作ったのび太たちは、そこで謎の腕輪を発見。10万年前のものと判明し、タイムスリップして真相を探ることに。
氷の下に眠る古代都市の秘密と、地球の危機を救う戦いが展開される本作は、スケールの大きさと映像美で高い評価を得ています。
8位:のび太と鉄人兵団(1986年)
1986年公開の第7作目は、配給収入10億円を記録。2011年にはリメイク版も制作された人気作です。
のび太が北極で拾った巨大ロボットを組み立てると、それは地球侵略のために惑星メカトピアから送り込まれたロボットの一部でした。鉄人兵団との激闘が描かれます。
原作者藤子・F・不二雄が「ドラえもんの劇場版として最も強い敵」と語った鉄人兵団。ロボットのリルルとのび太たちの交流と別れが感動を呼ぶ名作です。
9位:のび太の宇宙小戦争(1985年)
1985年公開の第6作目は、配給収入11.8億円を記録。2021年にはリメイク版「のび太の宇宙小戦争 2021」も制作されました。
ピリカ星の小さな大統領パピが反乱軍に追われて地球にやってきます。最初はパピの小ささに戸惑うのび太たちでしたが、「スモールライト」で自分たちも小さくなって遊ぶうちに仲良くなります。
作品タイトルは「スター・ウォーズ」へのオマージュ。大切な友達とその故郷を守るため、のび太たちはピリカ星へと向かいます。
10位:のび太と雲の王国(1992年)
1992年公開の第13作目は、配給収入16.8億円を記録。環境問題をテーマにしたメッセージ性の強い作品です。
雲の上に王国を作ったのび太たちは、天上世界に迷い込みます。そこで天上人の恐ろしい計画を知ることに。自然破壊を続ける人間を恨み、地上に大洪水を起こそうというものでした。
ドラえもんが雷で故障し、仲間たちも捕まってしまう絶体絶命の展開。地球を守るために立ち上がる姿が描かれる感動作です。
声優交代前の名作(大山のぶ代時代)
のび太の日本誕生(1989年)
1989年公開の第10作目は、配給収入20.2億円を記録し、旧シリーズで最も高い興行収入を誇ります。
家出をしたのび太たちが7万年前の日本へ。まだ人間がいない時代で自由な生活を満喫しますが、恐るべき魔術を操るクラヤミ族の精霊王ギガゾンビと激闘を演じることに。
歴史好きにはたまらない一作で、古代日本を舞台にした壮大な冒険が展開されます。2016年にはリメイク版も制作されました。
のび太の大魔境(1982年)
1982年公開の第3作目は、配給収入12.1億円を記録。野良犬ペコとともに秘境探しの大冒険に出かけます。
アフリカのジャングルにある犬の王国に辿り着くとペコが喋りだし、驚きの展開へ。「スーパー手ぶくろ」などの魅力的なひみつ道具も登場します。
2014年には「新・のび太の大魔境 ~ペコと5人の探検隊~」としてリメイクされ、新たなファンを獲得しました。
のび太の海底鬼岩城(1983年)
1983年公開の第4作目は、配給収入10億円を記録。海底キャンプを楽しむのび太たちが、滅んだはずの海底国アトランティスの秘密を知ることになります。
本作から芝山努が監督を担当するようになり、ドラえもん映画の方向性が確立されました。2026年2月27日には「新・のび太の海底鬼岩城」としてリメイク版が公開予定です。
のび太の太陽王伝説(2000年)
2000年公開の第21作目は、興行収入30.5億円を記録し、旧シリーズで最高額を記録しました。
マヤ文明をモチーフにした作品で、のび太と瓜二つのティオ王子が登場。2人が入れ替わり、それぞれの場所で奮闘する姿が描かれます。
「エヴァンゲリオン」の碇シンジ役で知られる緒方恵美がティオの声を担当し、話題を集めました。人を大切に思う気持ちが大きな力になることを教えてくれる名作です。
声優交代後の人気作(水田わさび時代)
のび太の恐竜2006以降
2005年の声優交代後、ドラえもん映画は新たな時代に突入しました。多くの作品で30億円を超える興行収入を記録し、映画シリーズとして大きな盛り上がりを見せています。
のび太と緑の巨人伝(2008年)
2008年公開の第28作目は、興行収入33.7億円を記録。植物が人間に支配されることに疑問を持った緑の巨人たちとの交流が描かれます。
環境問題をテーマにしたメッセージ性の強い作品で、自然との共生について考えさせられる内容となっています。
のび太の絵世界物語(2025年)
2025年3月7日公開の第44作目は、映画ドラえもんシリーズ45周年記念作品として制作されました。興行収入は40億円を突破する大ヒットとなりました。
絵の中の世界に入り込むという夢のような冒険が描かれます。のび太が夏休みの宿題で絵を描いていると、突然絵の切れ端が落ちてきます。
ドラえもんのひみつ道具「はいりこみライト」で絵の中に入ると、不思議な少女クレアと出会います。色彩豊かな映像美と感動的なストーリーで高い評価を得ています。
泣けるドラえもん映画ベスト3
のび太の結婚前夜(1999年)
1999年に「のび太の宇宙漂流記」と同時上映された短編映画。上映時間30分弱ながら、その感動的なストーリーでファンから高い評価を獲得しました。
のび太としずかの結婚前夜を描き、しずかと父の会話シーンは号泣必至。「何度見ても泣ける超名作」「ドラ泣きの元祖」との声も多く、大人にこそ見てほしい作品です。
のび太の新恐竜(2020年)
のび太に似て頼りないキューの成長物語が感動を呼ぶ作品。のび太がキューを励まし、一緒に成長していく姿に多くの観客が涙しました。
親子で観ると特に感動が深まり、「号泣必至」との評判が広がった名作です。
のび太とアニマル惑星(1990年)
1990年公開の第11作目は、動物たちとの友情と別れが描かれる感動作。環境問題についても考えさせられる内容で、ラストシーンでは涙が止まりません。
異色作・ホラーテイストのドラえもん映画
のび太の魔界大冒険(1984年)
1984年公開の第5作目は、ドラえもん映画の中でも特にホラー要素が強い異色作です。配給収入16.3億円を記録しました。
「もしもボックス」で現実世界を魔法の世界に変えてしまったのび太。恐るべき魔界の怪物たちから地球を救う戦いが描かれます。
不気味な演出が多く、小さな子供には刺激が強いかもしれませんが、ファンの間では根強い人気を誇っています。2007年には「新・のび太の魔界大冒険」としてリメイクされました。
のび太とブリキの迷宮(1993年)
1993年公開の第14作目は、配給収入16.3億円を記録。ブリキのおもちゃたちが住むブリキン島を舞台にした作品です。
人間とおもちゃの関係性が逆転し、ドラえもんが完全に故障してしまうという絶体絶命の展開。ダークな雰囲気が特徴的な作品です。
のび太のねじ巻き都市冒険記(1997年)
1997年公開の第18作目は、配給収入20億円を記録。原作者藤子・F・不二雄の遺作となった作品で、1997年3月の公開直前に藤子氏が逝去しました。
小惑星に作った「ねじ巻き都市」を舞台に、のび太たちの冒険が描かれます。藤子氏の最後のメッセージが込められた特別な作品として、多くのファンから愛されています。
歴代興行収入TOP5
- STAND BY ME ドラえもん(2014年):83.8億円
- のび太の宝島(2018年):53.7億円
- のび太の月面探査記(2019年):50.2億円
- のび太の南極カチコチ大冒険(2017年):44.3億円
- のび太と空の理想郷(2023年):43.9億円
※STAND BY ME ドラえもんは3DCG作品のため、従来のドラえもん映画シリーズとは別枠として扱われることもあります。
ドラえもん映画の特徴と魅力
壮大なスケールの冒険
テレビシリーズでは描けない宇宙や古代、異世界などを舞台にした壮大な冒険が展開されます。恐竜時代、海底、雲の上、月面など、様々な場所でのび太たちの大冒険が繰り広げられます。
感動的なストーリー
ゲストキャラクターとの出会いと別れ、のび太とドラえもんの絆、友達との友情など、ドラマチックな展開で大人でも思わず胸が熱くなります。
豪華な主題歌とゲスト声優
星野源、スキマスイッチ、秦基博、miwa、NiziU、Vaundyなど、その時代を代表するアーティストが主題歌を担当。ゲスト声優にも豪華俳優陣が名を連ねています。
メッセージ性
環境問題、戦争、差別など、社会問題をテーマにした作品も多く、子供たちに大切なメッセージを伝えています。
まとめ
ドラえもん映画は1980年から2026年まで、46年間にわたり春休みの定番として愛され続けています。興行収入歴代1位の「のび太の宝島」、感動必至の「のび太の新恐竜」、3DCG技術で描かれた「STAND BY ME ドラえもん」など、世代を超えて楽しめる名作が揃っています。泣ける作品、笑える作品、考えさせられる作品と多彩なラインナップで、何度観ても新たな発見がある国民的映画シリーズです。

