NHK連続テレビ小説、通称「朝ドラ」は、1961年の第1作「娘と私」から始まり、60年以上にわたって日本の朝を彩り続けてきました。毎朝15分、半年間にわたってヒロインの人生を描くこのドラマは、多くの人々に夢と感動を与え続けています。
朝ドラは新人女優の登竜門としても有名で、多くはオーディションを受け、高い倍率の中からたった1人が選ばれます。ヒロインを務めた女優たちは、その後様々なドラマや映画で活躍し、日本を代表する女優へと成長していきます。
2024年10月に株式会社CMサイトが実施した調査では、全年代の男女9,382名を対象に「可愛かった!歴代朝ドラヒロイン美女ランキング」が発表されました。本記事では、このランキング結果をもとに、歴代の美人でかわいい朝ドラヒロインたちを詳しくご紹介します。
美人でかわいい朝ドラ歴代ヒロイン人気ランキングTOP10
1位:浜辺美波「らんまん」(637票)
2023年度前期放送の「らんまん」で、神木隆之介さん演じる主人公・槙野万太郎の妻となるヒロイン・寿恵子を演じた浜辺美波さんが、2位に100票以上の差をつけて堂々の1位に輝きました。
「らんまん」は、高知県出身の植物学者で「日本の植物学の父」と言われる牧野富太郎をモデルとしたオリジナルストーリー。浜辺さんは、日本髪が似合う凛とした佇まい、まっすぐな情熱と優しさを宿した瞳で、10代から晩年までを見事に演じ分けました。
投票者からは「浜辺美波さんの笑顔で、気持ちの良い朝を迎えられました」「和服がよく似合って、10代から晩年までの演技がうまく、その美しさにびっくりした」などのコメントが寄せられました。
浜辺美波さんは1
000年8月29日生まれ。2011年に「東宝シンデレラ」オーディションでニュージェネレーション賞を受賞し、芸能界入り。映画「君の膵臓をたべたい」「思い、思われ、ふり、ふられ」などで主演を務め、清楚で透明感のある美しさで多くのファンを魅了しています。
2位:広瀬すず「なつぞら」(516票)
2019年度前期放送の「なつぞら」でヒロイン・奥原なつを演じた広瀬すずさんが2位にランクイン。記念すべき朝ドラ第100作目のヒロインを務めました。
「なつぞら」は、戦争で親を亡くしながらも北海道の十勝でたくましく成長し、やがて夢であるアニメーターの道へと進むヒロインの物語。まっすぐで素直、想像力豊かなヒロインを、のびのびと表現していました。
オーバーオールに麦わら帽子姿が大自然にぴったりで、毎朝「なつぞら」の広瀬さんを見て、1日中さわやかな気分で過ごしていた人も多かったようです。
広瀬すずさんは1998年6月19日生まれ。姉は女優の広瀬アリスさん。フレッシュで爽やかな魅力と確かな演技力で、映画「ちはやふる」シリーズやドラマ「学校のカイダン」など数々の作品で主演を務めています。
3位:有村架純「ひよっこ」(471票)
2017年度前期放送の「ひよっこ」でヒロイン・谷田部(前田)みね子を演じた有村架純さんが3位に選ばれました。
「ひよっこ」は、東京五輪が開催された昭和39年を舞台に、高度成長期の茨城県から集団就職で東京へと上京した主人公が、様々な人々との出会いの中で成長していく物語。純粋で家族想いな、思わず応援したくなる主人公を好演しました。
投票者からは「ストーリーと有村架純ちゃんのイメージが合っていてよかった」「透明感があって柔らかい雰囲気の有村架純さんが好き」などのコメントが寄せられました。
有村架純さんは1993年2月13日生まれ。映画「ビリギャル」で主演を務め日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞するなど、演技力の高さと親しみやすい魅力で幅広い世代から支持されています。
4位:のん(能年玲奈)「あまちゃん」(409票)
2013年度前期放送の「あまちゃん」でヒロイン・天野アキを演じたのんさん(当時は能年玲奈)が4位にランクイン。
「あまちゃん」は、宮藤官九郎さん脚本のオリジナル作品。東京で「地味で暗くて向上心も協調性も存在感も個性も華もない、何かパッとしない子」だったアキが、母・春子(小泉今日子)の実家・岩手の北三陸を訪れ、祖母の夏(宮本信子)のような海女を目指し、地元から国民的アイドルにまでのぼりつめていく物語です。
劇中のセリフ「じぇじぇじぇ」は2013年の流行語大賞を受賞し、社会現象となりました。投票者からは「素朴な感じが良かった」「透明感のあるかわいさとリアリティあふれる演技にどんどんと惹きつけられていきました」などのコメントが寄せられました。
5位:国仲涼子「ちゅらさん」(333票)
2001年度前期放送の「ちゅらさん」でヒロイン・古波蔵恵里を演じた国仲涼子さんが5位に選ばれました。
「ちゅらさん」は、初めて沖縄県が舞台になった朝ドラ。沖縄・小浜島の美しい自然の中で育った恵里が、多くの人々との出会いの中で看護師を目指す物語です。明るく前向きでクヨクヨしない元気いっぱいな女性として視聴者から愛されました。
投票者からは「スピンオフも放送されたし、今でもかわいい」「子どもだった私でも次の話が早くみたくなるようなドラマでした」などのコメントが寄せられました。
国仲涼子さんは1979年6月9日生まれ。「ちゅらさん」でブレイクし、その後も数々のドラマや映画で活躍。2014年には俳優の向井理さんと結婚しています。
6位:波瑠「あさが来た」(277票)
2015年度後期放送の「あさが来た」でヒロイン・白岡(今井)あさを演じた波瑠さんが6位にランクイン。
「あさが来た」は、大阪を拠点に活動した実業家で教育者の広岡浅子をモデルとしたフィクション。幕末から明治、大正の激動の時代を、好奇心旺盛な実業家として生き抜くヒロインの物語です。
京都の豪商の娘でおてんばだったあさが、そろばんとの出会いで経済に覚醒し、11歳年上の夫・白岡新次郎(玉木宏)の協力を得て、銀行、生命保険会社、さらには女子大学を日本で初めて作る女性起業家へと成長していく姿が描かれました。
当時歴代最多の2,590人が応募したオーディションから選ばれた波瑠さんの熱演は高く評価され、平均視聴率23.5%という高視聴率を記録しました。
7位:永野芽郁「半分、青い。」(235票)
2018年度前期放送の「半分、青い。」でヒロイン・楡野鈴愛(すずめ)を演じた永野芽郁さんが7位に選ばれました。
「半分、青い。」は、北川悦吏子さん脚本のオリジナル作品。1971年に岐阜県で生まれたヒロインが、幼少期の病気で片耳を失聴しながらも、漫画家を目指して奮闘する物語です。
永野芽郁さんは1999年9月24日生まれ。フレッシュで親しみやすい魅力と確かな演技力で、朝ドラ後も映画「君の膵臓をたべたい」やドラマ「3年A組」など数々の作品で主演を務め、人気女優としての地位を確立しています。
8位:吉高由里子「花子とアン」(211票)
2014年度前期放送の「花子とアン」でヒロイン・村岡花子を演じた吉高由里子さんが8位にランクイン。
「花子とアン」は、「赤毛のアン」の翻訳者として知られる村岡花子の半生を描いた作品。明治時代、貧しい家に生まれた花子(はな)が、東京の女学校で英語と出会い、やがて翻訳家として「赤毛のアン」を日本に紹介するまでの物語です。
吉高由里子さんの個性豊かな演技で、個性の強い役どころが多い吉高さんが、とても女性らしい素敵な花子を作り上げていました。
9位:伊藤沙莉「虎に翼」(199票)
2024年度前期放送の「虎に翼」でヒロイン・猪爪寅子を演じた伊藤沙莉さんが9位に選ばれました。
「虎に翼」は、日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ三淵嘉子さんの実話に基づくオリジナルストーリー。女性は女学校を出たら結婚し、子どもを産み、家庭を守るのが当然とされていた時代に疑問を感じた寅子が、女性としては当時珍しかった法律の道を歩んでいく姿を描きました。
投票者からは「親近感の湧くような女優さんなので観ていても感情移入できた」「戦争など重い場面もありましたが、伊藤沙莉さんの演技と明るい笑顔を見るのが毎朝楽しみでした」などのコメントが寄せられました。
10位:戸田恵梨香「スカーレット」(187票)
2019年度後期放送の「スカーレット」でヒロイン・川原喜美子を演じた戸田恵梨香さんが10位にランクイン。
「スカーレット」は、焼き物の街である滋賀県・信楽を舞台に、火鉢の絵付けから陶芸の道へ進み、女性陶芸家の第一人者として成長していくヒロインの物語です。
投票者からは「方言や役が斬新で新しい一面があって刺激的だった」「目力が特にすごいなと感動した」などのコメントが寄せられました。
その他の人気朝ドラヒロイン一覧
高畑充希「とと姉ちゃん」
2016年度前期放送の「とと姉ちゃん」でヒロイン・小橋常子を演じた高畑充希さん。
昭和初期に女性たちを対象とした生活雑誌を誕生させるヒロインの物語。家庭を支える責任から奮闘を重ね、逆境を乗り越える姿を描いた常子役を表現力豊かに演じ、「共感できるヒロイン」として多くの共感を集めました。
葵わかな「わろてんか」
2017年度後期放送の「わろてんか」でヒロイン・藤岡(北村)てんを演じた葵わかなさん。
明治末期から昭和にかけて、笑いで人々を元気づけようと奮闘する女性実業家の物語。明るく前向きなヒロインを好演しました。
松下奈緒「ゲゲゲの女房」
2010年放送の「ゲゲゲの女房」でヒロイン・村井(飯田)布美枝を演じた松下奈緒さん。
漫画家・水木しげるの妻をモデルにした作品で、夫を支えるため、貧しくても懸命に耐え抜き、娘2人を守り育て上げる優しくて芯のある妻を演じ、心打たれる人が続出しました。
尾野真千子「カーネーション」
2011年度後期放送の「カーネーション」でヒロイン・小原(岸本)糸子を演じた尾野真千子さん。
大阪のファッションデザイナー・小篠綾子をモデルにした作品。糸子の成長を繊細に表現する卓越した演技力が高く評価され、朝ドラとして初めて「ギャラクシー賞大賞」に選ばれました。
杏「ごちそうさん」
2013年度後期放送の「ごちそうさん」でヒロイン・卯野(西門)め以子を演じた杏さん。
明治末期から昭和にかけて、食いしん坊のヒロインが料理を通じて家族や周りの人々を幸せにしていく物語。杏さんの明るく豪快な演技が印象的でした。
福原遥「舞いあがれ!」
2022年度後期放送の「舞いあがれ!」でヒロイン・岩倉舞を演じた福原遥さん。
ものづくりの町・東大阪と長崎の五島列島が舞台。病弱で引っ込み思案だった舞が、空への憧れを抱き、パイロットを目指して奮闘する姿を描きました。
趣里「ブギウギ」
2023年度後期放送の「ブギウギ」でヒロイン・花田鈴子を演じた趣里さん。
戦後の歌手で「ブギの女王」と呼ばれた笠置シヅ子をモデルにしたフィクション。歌とダンスで人々を元気づけるヒロインを熱演しました。
橋本環奈「おむすび」
2024年度後期から2025年度前期にかけて放送された「おむすび」でヒロイン・米田結を演じた橋本環奈さん。
平成のギャルが、食を通じて人々とつながっていく物語。橋本環奈さんの新たな一面が見られる作品となりました。
朝ドラヒロインの魅力
透明感と清潔感
朝ドラヒロインに共通する魅力の一つが、透明感と清潔感です。朝の時間帯に放送されるドラマだけに、爽やかで明るい印象の女優が選ばれることが多く、視聴者に元気を与える存在となっています。
演技力の高さ
半年間毎日放送される朝ドラでは、ヒロインの幼少期から晩年までを演じることも多く、高い演技力が求められます。浜辺美波さんの「らんまん」や波瑠さんの「あさが来た」では、10代から晩年までを見事に演じ分け、その演技力の高さが評価されました。
共感を呼ぶ人間性
朝ドラのヒロインたちは、完璧な人間ではなく、時に失敗したり悩んだりしながら成長していきます。そうした等身大の姿が視聴者の共感を呼び、「応援したくなる」「自分も頑張ろうと思える」という気持ちにさせてくれます。
時代を映す存在
朝ドラのヒロインたちは、その時代の「女性像」を体現しています。1960〜70年代は成熟した女性像、1980〜90年代は成長するヒロイン像、2000年代以降は等身大の少女像と、時代とともにヒロイン像も変化してきました。
朝ドラヒロインのその後
ブレイクのきっかけ
朝ドラは新人女優の登竜門として知られており、多くの女優が朝ドラヒロインを経て大ブレイクしています。
国仲涼子さんは「ちゅらさん」でブレイクし、その後も数々のドラマや映画で活躍。有村架純さんは「ひよっこ」後、映画「ビリギャル」で日本アカデミー賞を受賞するなど、実力派女優としての地位を確立しました。
長く愛される女優へ
朝ドラヒロインを務めた女優たちは、その後も長く愛される女優として活躍を続けています。
松下奈緒さんは「ゲゲゲの女房」後もドラマや映画で主演を務め、音楽活動も行っています。杏さんは「ごちそうさん」後、モデルや女優として幅広く活躍し、3児の母としても注目を集めています。
演技派としての評価
朝ドラで培った演技力を武器に、演技派女優として評価を高めている女優も多くいます。
尾野真千子さんは「カーネーション」での演技が高く評価され、その後も映画「そこのみにて光輝く」で数々の賞を受賞。戸田恵梨香さんも「スカーレット」後、ドラマ「大豆田とわ子と三人の元夫」で高い評価を得ています。
朝ドラヒロインに選ばれる女優の特徴
オーディションでの競争率
朝ドラヒロインの多くはオーディションで選ばれます。「あさが来た」の波瑠さんは2,590人、「ばけばけ」の高石あかりさんは2,892人が応募したオーディションから選ばれており、その競争率の高さがうかがえます。
年齢の変遷
朝ドラヒロインの年齢は時代とともに変化しています。
- 1960〜70年代:30代女優が中心(成熟した女性像)
- 1980〜90年代:20代前半〜半ば(成長するヒロイン像)
- 2000年代以降:10代後半〜20代前半(等身大の少女像)
- 近年(2020年代):多様化(18歳〜30歳以上まで幅広く)
石原さとみさんは16歳で「てるてる家族」のヒロインを務め、朝ドラ史上最年少ヒロインとなりました。
求められる資質
朝ドラヒロインに求められるのは、演技力はもちろん、半年間という長期間の撮影に耐えられる体力と精神力、そして視聴者に愛される人柄です。また、方言を使う役も多いため、方言習得の努力も必要とされます。
今後の朝ドラヒロイン展望
2025年前期「あんぱん」
2025年3月31日から放送開始の「あんぱん」では、今田美桜さんがヒロイン・清水のぶを演じています。オーディションで選ばれた今田さんは、戦後の混乱期から高度経済成長期を舞台に、アンパンマンの作者・やなせたかしさんの妻をモデルにしたヒロインを演じます。
2025年後期「ばけばけ」
2025年9月29日から放送予定の「ばけばけ」では、高石あかりさんがヒロイン・松野トキを演じます。小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにしたオリジナルストーリーで、2,892人が応募したオーディションから選ばれた高石さんの演技に注目が集まっています。
2026年春「風、薫る」
2026年春から放送予定の「風、薫る」では、見上愛さんと上坂樹里さんがW主演を務めます。明治時代、まだ知られていなかった看護の世界に飛び込み奔走した二人の女性とその仲間たちのストーリーがフィクションとして描かれます。
まとめ
朝ドラ歴代ヒロイン人気ランキングは、1位:浜辺美波(らんまん)、2位:広瀬すず(なつぞら)、3位:有村架純(ひよっこ)、4位:のん(あまちゃん)、5位:国仲涼子(ちゅらさん)という結果に。透明感と清潔感、確かな演技力、共感を呼ぶ人間性が朝ドラヒロインの魅力で、多くの女優が朝ドラをきっかけにブレイクし、その後も長く愛される存在となっています。

